奇跡の道・学習書

最終課題・結びの言葉

 この奇跡の道の教えは始まりであって、終わりではない。あなたの友であるお方が一緒に行ってくれる。あなたは一人ではない。そのお方に頼んで、それが無駄になる者は一人もいない。なんでも困ったことがあれば、そのお方には必ずその答があるので、ただそのお方を頼りにしてその答えを尋ねさえすれば、喜んで教えてくれるだろう。なんであれあなたを困らせるようなことがあれば、それに要する答えを全部与えずにおくようなことはしない。すべての問題を解決し、疑いをみな解消する方法を知っている。そのお方の確信はあなたのもの。あなたはただそれを頼みさえすれば、ちゃんと与 えてもらえる。

 

 あなたは確かに生家へたどり着く、それは太陽が昇る前も沈んだ後も、その中間の薄暗い時間帯も、それの軌道はきちんと敷かれているのと同様に確かなこと。実際、あなたの通り道はそれ以上に確かだ。神が御自分のもとへ呼ばれた者たちの進路を変えることは不可能であるから。では自分の意志にしたがって、あなたが自分の声として受け入れたお方についていき、自分の本当に望むことや本当に必要なものについて話すことだ。そのお方のは神に代わる御声であるしあなたのでもある。したがってそのお方は自由と真実を語る。

 

 もう特定の課題は与えられていない、その必要はもうないのだから。これからは、この世界から退くときはただ神とあなたの真の自己に代わる御声だけを聞き、かわりに実在を探し求めるがいい。その御声はあなたの努力を指導し、どうしたらいいのか、どのように自分の心を向けるのか、いつそのお方のもとへ黙ってきて、その確かな指導とその確実な御言葉を頼めばいいのか正確に言ってくれる。その御言葉こそ神があなたに与えてくださったもの。その御言葉をあなたが選んで自分のものにした。

 

 そして今、私はあなたをそのお方に委ねる、そのお方に忠実に従っていき、そのお方に導かれて、あなたが本物だと思いかねないような困難や色々な苦痛を一つひとつくぐりぬけられるように。それにそのお方は過ぎ去ってしまうような楽しみなどあなたに与えるようなことはしない、永遠に続くものや良いものしか与えないのだから。そのお方にあなたがさらなる準備をする手助けをしてもらうことだ。そのお方は、毎日あなたにあなたの御父やきょうだいや真の自己のことを話してくれたことで、あなたの信用を得るようになっている。これからもそれを続けてくれるだろう。今からあなたはそのお方と共に歩むことになる、そのお方と同じように、自分がどこへいくのか確信を持って、どのように進めばいいのか確信して、その目標に自分が最後には無事にたどり着けると自信を持って歩むがいい。

 

 終わりは確かであり、その手段も確かである。これにたいして、「アーメン」と唱える。あなたが何らかの選択をせまられるたびに、神があなたのために何を意図なさっているのか正確に知らされる。そしてそのお方は神とあなたの真の自己にかわって話し、あなたが決して地獄に落ちることのないようにしてくれるし、あなたが選択するたびに天国がより近いものになるようにしてくれる。だから我々はこれからはそのお方と共に歩み、そのお方に案内されて平安と確かな方向へと向かう。我々は喜びと共に道を進む。神が扉を開いたままにして我々を迎えてくださる生家へ向かっているのだから。

 

 我々は自分たちの道をそのお方に任せて「アーメン」という。平安のうちに我々はそのお方の道を続け、すべてをお任せする。自信を持ってそのお方の答えを待とう、何をするにもそのお方の御意志を尋ねるのだから。そのお方は神の子を我々が愛するように愛している。そしてどのようにしてその人をそのお方の目を通して見たらいいのか、またそのお方が愛するように愛したらいいのか、我々に教えてくれる。あなたは一人で歩むのではない。神の天使がすぐそばにいるし上から見守ってくれている。神の御愛にあなたは囲まれている、そして一つ、私は決してあなたを慰めのないままにはしないということを、しっかり覚えておいてほしい。

 

最終課題・第三百六十一課〜第三百六十五課学習書・一覧▶︎

奇跡の道 -兄イエズスの教え- 購入先

「奇跡の道」には、ペーパーバック、電子書籍(Kindle)、PDFファイルがあります。また、読むのが困難な方、音声で聞きたい方のために、田中百合子さんご本人による「奇跡の道」の朗読がポッドキャストで無料配信されています。ご購入・詳細は、訳者・田中百合子さんのウェブサイトの「書籍ご案内」をご覧ください。

こちらからどうぞ ▶︎