自分の生家は用意されている。急いでそこへ行くことにしよう。
もし自分がそうすることを選べば、この世界から完全に去ることができる。これを可能にするのは死ではなくて、この世界の目的について心を変えることである。今のままで価値があると信じているのなら、この世界は自分のためにそのまま残る。しかし、自分の目にする世界に何の価値も見ず、自分のものとして取っておきたいものとか目標として捜したいと思うものなど何一つなければ、この世界は自分から去っていく。真理を錯覚で取り替えようとなどしていないのだから。
御父よ、我が家は自分が喜んで帰ってくるのを待ち受けています。あなたの御腕は開かれており、あなたの御声も聞こえます。空虚な願望や損なわれた夢ばかりのところにいつまでもいる必要がどこにあるでしょう、天国が実に簡単に自分のものになるというのに。