奇跡の道・学習書

一部・第八十五課

 今日の復習にはつぎの想念を含む。


(六十九)自分の不平不満は自分のうちなるこの世の光を隠してしまう。

 

不平不満は、存在しないものを自分に見せ、自分の見たいものを隠してしまう。これに気づいたからには、何のために不平不満を抱いていたいとなど思うだろうか。それは自分を暗闇にとどめ、光を隠してしまう。不平不満と光は両立しないが、光と洞察力は自分が見るために一つになる必要がある。見るためには、不平不満をわきにおかなければならない。自分は見ることを望んでおり、こうすることでうまくいくだろう。

 

 この想念の具体的な適用は、つぎのようなかたちでできるだろう。

 

 これを使って見ることを
 遮るようなことはしないでおこう。
 この世の光がこれをすべて照らし出してくれる。
 これには何の用もない。
 自分は見ることを望んでいる。

  

(七十)自分の救いは自分から生じる。

 

今日、自分の救いはどこにあるのか認めよう。それは自分のなかにある、その御源がそこにあるのだから。その御源を離れてはいないので、自分の心を離れているはずはない。それを自分自身の外側にさがすつもりはない。外側で見つけてから中へ持ってくるのではない。それはただ自分の内面からでてくるし、自分の目にするものは何もかもすべて、自分のなかでそれ自体輝いている光を反映しているにすぎない。


この想念をつぎのようなかたちにすれば、もっと具体的に適用するのに合うだろう。

 

 これで、自分の救いを自分から離れたところに
 捜す気にさせないでおこう。
 これに、自分の救いの御源を
 自覚する邪魔をさせないつもりだ。
 これには、救いを自分から取り上げる力はない。

 

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