自分は物事を違ったふうに見ようと決心している。
今日の想念はあきらかに、このすぐ前のぶんの続きであり、それを拡張したものである。しかしながら、このたびは、ある状況が生じるにつれてその想念を適用することに加え、心の中を注意深く探す時間を特定して何度かとることも必要だ。五回の実践時間をとって、そのたびに丸一分間つづけることをつよく勧める。
実践時間は、その想念を胸のなかでくりかえすことから始める。そのあと、目を閉じて、心のなかの、過ぎたことや今のことやこれからのこと、何であれ怒りを覚えるような状況を、念入りに探してみる。その怒りは、ちょっとしたいらだちから、かっとするような激しいのまで、かたちを変えてあらわれるかもしれない。あなたが体験する感情の度合いは問題ではない。ほんの少しでもいらだちを感じるということは、猛烈な怒りを隠しているおおいでしかないということが、徐々にわかってくる。
したがって、実践時間中は「ほんのちょっと」した腹立たしい思いも見逃さないように心がけることである。あなたは実際なにが怒りを生じさせるか気づいていないし、これに関連していると自分で信じていることは、何一つなんの意味もないということを覚えておくように。あなたはたぶん、ある状況や人物のことに関しては他のよりも長く、そこに留まりたいような思いにかられるだろう、しかもそうした状況や人物はほかのよりも「目立つ」、という当てにならない根拠に基づいているだけである。これはそうではない。それはたんに、あるかたちでの攻撃はほかのよりも正当化されると信じるという一つの例にすぎない。
心の中で、攻撃的な思いがいろいろなかたちで表れているのを注意深く探して、その一つひとつを、次のように自分に言い聞かせるあいだ、心に留めておく。
自分は(人の名前)を
違ったふうに見ようと決心している。
自分は(ある特定の状況)を
違う風に見ようと決心している。
できるだけ特定のものをはっきりさせるように努めること。たとえば、あなたはある人のある特性に自分の怒りを集中させて、その怒りはこの側面に限られているものと信じているかもしれない。もしあなたの知覚の仕方がこうしたかたちでの歪みを経験しているとすれば、つぎのように言ってみること。
自分は(人の名前)の(その人の特性)を、
違ったふうに見ようと決心している。