奇跡の道・学習書

二部・第二百七十二課

 錯覚にすぎないものが神の子を満足させられるだろうか。

 

 御父よ、真実こそ自分のものです。自分の住むところは、あなたの御意志と自分の意志によって天国にあります。夢にすぎないもので自分は満足できるでしょうか。錯覚にすぎないものが、幸せにしてくれるでしょうか。あなたの御子を満足させられるのは、あなたの思い出しかないのではないでしょうか。まさしくあなたが授けてくださっているだけ受けいれることにします。あなたの御愛に囲まれた自分は、いつまでも静かだし、いつまでも穏やかでいつまでも安全です。神の子はきっとあなたが創造なさったままに違いありません。

 

 今日こそ我々は錯覚にすぎないものを通り越す。そしてもし、夢のなかにもうしばらくいさせようとする誘惑を耳にしたら、わきによって自分自身に聞き、神の子であるものが夢で満足できるかどうか確かめてみよう、天国は地獄と同じく容易に選べるし、愛が喜んですべての恐れに取って代わるというのに。

 

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